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五月東京公演文楽観劇☆

  • Day:2018.07.06 22:22
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文楽、大好きです。

もともと、父方は関西なので、
そのコトバ、響き、音韻、抑揚に、
憧れのような、郷愁のようなものがありまして。
観劇となると、長丁場になるのですが、
公私の隙を見計らい、ちょくちょくうかがっております。。

舞台としては、大阪の国立文楽劇場が望ましいのですが、
東京を拠点としておりますので、
基本的には、国立劇場小劇場にて観劇。
もう二カ月前のことですが、五月公演の思い出話。
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(毎度?)満員御礼。
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吉田幸助改め五代目吉田玉助氏の
襲名披露口上あり。

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長丁場なので、一部と二部、二度に分けての観劇。
(同日では物理的にも内容的にも難しいです。。)

一部の終演後、NPO法人人形浄瑠璃文楽座による文楽座話会に参加しました。
先ずは、三味線、野澤喜一朗改め、野澤勝平氏がご挨拶されました。
いろいろとお話されたのですが(どこまでお話していいのか分からず)、
一番印象に残ったのはお酒について。
お酒と伝統芸能の会もたびたび開催されるということで、
日本酒にもこだわりがあるようで。
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造り手さんとコラボしたラベルのお酒も見せていただきました。
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それから、文楽のファンタジスタなる桐竹勘十郎氏が登場。
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週刊文春の記事
拝見していましたが、まさにファンタジスタ。
『義経千本桜』でも妙技を魅せていただきました。
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狐を手にし、破顔一笑。
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どこから出てきたのか分かりませんが、こちらの短歌がタイミングよく。

「きつねなら きつねならぬぞ 心得ぬ きつねにせよや きつねなりせば」
(『今日狂歌集』 木室七左衛門作 ※引用文献と作者未確認)

今年は残念ながら、内子座文楽は難しそう。。
9月の公演を楽しみにしています。

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春節にて。

  • Day:2018.02.16 23:33
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本日は、旧正月・テト・クジョン・ソルラル、
そして、部分日食にして新月。

新暦の1月1日から、割とあっという間で。
私的には如月に入って、ようやくひといき、落ち着いた感じです。

立春過ぎての初詣は、やはり箱根神社。

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この度も、素晴らしいご縁に恵まれまして、
本当に感謝です。

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さらに、伊豆国一の宮として栄え、源頼朝が源氏再興を祈願した
三嶋大社にも初参拝。

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先日、静岡へお墓参りしていたこともあり、
なんだかしみじみと、深く感じ入るものがありました。

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今月に入り、ようやく心から落ち着きまして、
立春朝絞りをお馴染みのお店の
小さな新年会にて、いただきました。

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また、奥出雲葡萄園のワインイベントにも参戦。
2016年の11月末に、出雲のとあるワインバーで
衝撃を受けたワインの造り手さん。
まさか、目の前でお話を伺うことが出来るとは
夢にも思いませんでした。(1年数か月前は…)

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生産者の顔を見て、声が聞ける機会は
いただく側にとって、本当に有難いです。

そして、(今年)初文楽にも行ってきました。

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今回は、八代目竹本綱太夫五十回忌追善 
2月文楽公演@国立劇場

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第一部は、近松門左衛門作
心中宵庚申
 上田村の段
 八百屋の段
 道行思ひの短夜
第二部は、花競四季寿(万才・鷺娘)
八代目竹本綱太夫五十回忌追善/
豊竹咲甫太夫改め六代目竹本織太夫襲名披露
口上
追善・襲名披露狂言
摂州合邦辻
合邦住家の段

何かの折、竹本織太夫のお話の中、
うどん屋さんにしてみれば、
太夫はうどん、人形は天麩羅、出汁は三味線と
喩えられていたのが、ものすごく印象に残っています。

第三部の女殺油地獄も是非観たいところでしたが、
今回は夜の都合がつかず、断念。。

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東京で、五代目吉田玉助を襲名される
吉田幸助さんのお話を伺う機会があり、
とても有難かったです。
襲名披露のある5月(第一部)は、
本朝廿四孝と義経千本桜。

最近、いたるところで微妙なシンクロニシティを実感します。
(気のせいですかね…)

今年も今後も粛々と、職務およびライフワークに励みつつ、
誠心誠意、つとめて参ります。
宜しくお願い申し上げます。

秋分を前に。 その参~銀座余情~

  • Day:2017.09.20 02:33
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前回観たお能は、GW真っ盛りのこと。
「能と狂言 人間国宝の競演
~友枝昭世と山本東次郎の至芸~」@川崎でした。
夏が過ぎ、あれよあれよと、いま秋深し。
というわけで、秋分前に、最後のアップです。。

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10日程前、GINZA SIX観世能楽堂へ。
GINZA SIXは初めて訪れたので、
地下3階の能楽堂へたどり着くまで
(方向音痴につき)迷ってしまい、ちょっと大変…。

銀座余情 能と狂言
大槻文蔵人間国宝認定祝賀
能『定家』

「忍ぶ恋」が題材で、式子内親王を恋慕する
藤原定家の執心を描いた物語。
定家の式子内親王への情愛が蔦葛となり、
死後も石塔に纏わり続けているというもの。
もちろん、定家は出てきませんし、
実際のところ、ふたりがリアルに(文を交わす以上の)
情愛的な関わりがあったかどうか…。

とはいえ、これだけ後世に語り継がれたのは、ご縁以上に
ふたりが天才的な歌詠みだったからなのだろうなと。

馬場あき子先生による『定家』のお話を拝聴した後、
仕舞 「花筐 狂」。

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不思議なご縁で、最前列で鑑賞させていただきました。
〈偽りの なき世なりけり 神無月 誰がまことより 時雨初めけん〉
〈玉の緒よ 絶えなば絶えねながらえば 忍ぶることの 弱りもぞする〉
〈難くとも 恋ふとも逢はん 道やなき 君葛城の 峰の白雲〉

α波に乗りながら、舞台と詞章、歌を見つめた120分。

〈生きてよも 明日まで人もつらからじ この夕暮を 訪はばとへかし〉

ふと、夕暮れをひさびさにじっくり眺め、
いろいろ、さまざまな舞台を思い出していたら
もう、彼岸入りでした。

秋分を前に。 その弐~稲門文楽鑑賞会~

  • Day:2017.09.20 01:33
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今秋、初めての国立劇場 小劇場。
『菅原伝授手習鑑』から4カ月ぶり。
今回は稲門のご縁による文楽鑑賞会『生写朝顔話』へ。

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開場前に楽屋口前に集合。
それから、バックステージツアー。
入口を入ると、まずお稲荷さんがあって吃驚しましたが、
そういえば、内子座の中にもお稲荷さんは祀られていましたし、
歌舞伎座右手にも御鎮座。
神妙に思いつつ、中へ中へ。

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事務所(受付)前。
タイムカードとかよりも、こういうアナログな感じが好きです。

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舞台前のお人形たち。
こうしていると、ただの人形ですが、
舞台の上では息吹きかけられて、活き活きと。

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開演直前にもかかわらず、かなり奥まで、
ご丁寧にご案内いただきました。
見学人数も多かったので、おそらくさまざまなところで
ご迷惑をおかけしたかと思いますが、
いろいろとお気遣いいただき、重ね重ね感謝です。
使い重ねられたお道具や行李なども拝見し、
本当に多くの方が長くしっかりと携わっていらっしゃるのだなと
伝統芸能について、改めて想うことがありました。

「生写朝顔話」、一言でいうと、
(チラシにある通り)"すれ違いの恋の物語"

物語自体は、文楽に珍しくハッピーエンドなのですが、
今回の宇治川蛍狩り~大井川の段では
恋の喜びはあるものの、周りを巻き込んだ挙句、
かなり悲痛な感じで終わっています。

今回はさまざまなところで「微妙」「巧妙」「神妙」と、
「妙」な感じを受けましたが、終演後のレクチャーも「絶妙」。

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ひとつの職業に対し、30年以上かけて
向き合っていくという、伝統芸能の世界について
改めて畏れと尊敬の念を持ちました。
近松、シェイクスピア、劇作家は数多あり、和洋かかわらず
ヒューマンドラマは基本的に悲劇が多いと思われますが、
たまには、ハッピーエンドの舞台も観られれば幸いです。。

秋分を前に。その壱~内子座文楽~

  • Day:2017.09.20 01:22
  • Cat:Report
今年の夏はあっという間で、ふと気づくとお彼岸…。
長いお休みはなかったのですが、
いろいろ、さまざまな出会いがありましたので、
備忘録としてブログにもアップしたいと思います。

まず、一つ目は内子座文楽
大正5年(1916年)に大正天皇の即位を祝って
創建されたという内子座。
記念すべきこけら落としは人形浄瑠璃だったそうで、
何だか深い因縁がありそうな…。

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第21回公演の演目は、
「豊竹英太夫改め六代豊竹呂太夫 襲名披露口上」、
「芦屋道満大内鑑 葛の葉子別れの段・蘭菊の乱れ」。

昨年は松山のみ泊でしたがルートを変え、
今回は高知県からの宇和島泊ルート。

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名物のアンパンマン列車(?)で
お子様たちと賑やかに揺られつつ内子駅に到着。
(内子で降りたのは大人ばかりでしたが…)
午前も午後も同じ内容ということでしたので、
午後の部を前に、さくっとランチ。

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下芳我邸にて、渓流の女王(?)あまごのお蕎麦をいただき、
木蠟産業で栄えに栄えた八日市護国
上芳我邸、木蠟資料館を見学。
はぜの実からつくる内子の木蠟は、
パリ万国博覧会・シカゴ万国博覧会・内国勧業博覧会等
数々の表彰を受け、日本を代表する世界的なブランドに。
明治末には愛媛県の晒蝋生産量が全国1位となり、
内子町はその7割を生産していたそうですが、
原材料の不足や石油などの代替品の登場などから、
1924年(大正13年)には製蝋業者がすべて姿を消したとのこと。
昨年は慌ただしく内子ワイナリーを訪問していたので、
内子の街並みや歴史を堪能できなかった分、今回は割としっかり見学。
それから、14時開演の午後の部へ。

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舞台と客席が近くて、かなり好い感じ。

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正面でもなく、東でもなく、
今回はあえて西桟敷(椅子席)で文楽鑑賞。
前回同様、スタッフの方たちの応対も素晴らしかったです。
内子ならではの、木蠟を使った演出もあり、大満足。

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舞台前の照明にも、このように蝋燭が使われていました。
外に出ると、夕暮れどき。

♪「はぜの葉ひとつ はぜの葉あかくて 入日色」

ふと、そんな歌を思い出し、
また来年も参るような予感と共に内子を後にしました。