『東遊』の波、再来?

先日は、ベトナム研究会に参加

日越外交関係40周年となる今年、
日越友好年ということで、さまざまな仕掛けがなされています。

その一環で、両国のテレビ局による日越合作テレビドラマの制作が進行中とのこと。

物語の中には、100年以上前、フランスの圧政下にあった祖国独立を願い、
協力を求めて来日した
ベトナム独立運動のリーダー・潘佩珠(ファン・ボイ・チャウ)と、
その窮地を救った日本人医師・浅羽佐喜太郎との絆が描かれているそうです。

浅羽佐喜太郎とは、どんな人

と思い、ネットで検索

静岡県袋井市(旧浅羽村)出身の医師。
東京帝国医科大学卒業後、健康を損ねてしまい
ドイツ留学を諦め、神奈川県小田原市(旧国府津村)で医院を開業。
ベトナム人留学生を自身の医院に住まわせたり、
ファン・ボイ・チャウに多額の資金を援助した『義侠の人』。

地元袋井市の常林寺には、ベトナム人と地元村人の協力で
建てられた報恩の碑があるのだとか。

ベトナムの植民地解放闘争の最中、生じた『東遊運動』
「維新から短期間で近代化を成し遂げ、大国ロシアを破った日本に学べ」
ファン・ボイ・チャウの呼びかけで、
200名以上の青年たちがフランス支配からの脱却を図り、
東方(日本)へ留学。

そんな折、日仏協約が締結。
フランス政府からの要請を受けた
日本政府はベトナム人留学生に圧力を加えます。
困窮したファン・ボイ・チャウに
助け船を出したのが、浅羽佐喜太郎だったそうです。

それから、100年以上経った今、
近年ベトナムからの留学生が急増
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の調べによると、
平成24年5月1日現在の留学生数は137,756人。
中国・韓国・台湾に次いで、
ベトナムが多く、前年比8.4%増。

戦後、めざましい経済発展を遂げた日本へ向け
『東遊運動』の波がきているように感じられるほど。

親日ムードも、名もなき『義侠の人』たちの存在あってこそ。
先人の遺してくれたものは、大きいと実感。

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故郷の小田原(国府津)にも、ベトナムとのご縁があると知り、
この海を見る目も、ほんの少し変わりました。

【参照】
独立行政法人日本学生支援機構HP
「平成24年度外国人留学生在籍状況調査結果」
・浅羽ベトナム会提供資料
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ココロをカタチに。

東日本大震災関連のイベントが少なくなってきている…。

そんな事実を肌で感じているので、
積極的に関連イベントへ足を運ぶようにしています

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銀座で開催された福島県立保原高等学校の美術部員による
がれきに花を咲かせようプロジェクト展覧会

学生たちによる震災復興に対する取組み、
そしてアート活動作品が展示されていました。

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入口付近に置かれた、放射線測定器。

今回改めて「花がれき」の放射線量を測定し、
その安全性について専門家に評価いただいた上で、企画されたとのこと。

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この瓦礫が…。

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色鮮やかな作品に

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「瓦礫は私たちの生活の跡なんです」。
とある被災者の方が、そう話しておられたのを思い出しました。

そして、昨日は東北各地の被災地において、
ボランティア活動を継続している
『東北応援! ハッピーデリプロジェクト 笑顔を届けよう!』報告会

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2012年4月よりスタートしたフライパンでパンを焼く活動の経緯、
岩手県大槌町AMDA健康サポートセンターで行った
「フライパンでパンを焼く講師養成講座」についてのお話を伺いました。

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また、被災者でありながら特定非営利活動法人AMDAに所属し、
岩手県大槌町で支援活動をしている佐々木さんと大久保さんも登場
岩手県大槌町の現状、復興へ向けた取組み、町民の方々のジレンマ等を語っていました。

実は、今月はじめ、私は釜石~大槌を旅してきました。
大槌町から車で30分の距離にある釜石で目にした海の色は忘れられません。

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大槌町では、今も瓦礫が残されたままの場所もありました。
「津波は嫌い。でも、海は好き。大槌が好き」

そう話すAMDAのプロジェクトオフィサー大久保さんの言葉が、胸に残りました。

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AMDAのプロジェクトオフィサーであり鍼灸師の佐々木さんは、
「無心になって出来ること、表現することを、仮設にいる被災者の方たちが求めている」
そんなこともお話されていました。
きっとそれは、誰しもが持つ根源的な欲求。

パンであったりクラフトバンドであったり、
「手仕事のかたち」として昇華すれば、
やがてその方たちのやりがい、生きがいに繋がるものと信じています。

復興までの道のりは、まだまだ長く遠いもの。

急がず焦らずじっくりと、
希望という名の花の種を育てていきたいと願う今日このごろです。


モルモット・スピリット

先週末。
とある勉強会に行ってきました

講師は、辻野晃一郎氏。
ソニーを経て、グーグル日本法人前社長となり、
現在、アレックス株式会社代表取締役社長。

お題は「クラウド時代の国際競争力と21世紀の新しい経営モデル」

ソニーに入社後、VAIO、スゴ録等の大ヒット商品を次々と生み出した辻野氏のお話の中で
特に興味深かったのが、創業者のひとり、井深 大氏が起草した
東京通信工業株式会社設立趣意書」について。

「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき
自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」という一文に感動

また、ノンフィクション作家・社会評論家の大宅壮一氏が記したという
「モルモット精神」という表現も、その場で初めて知りました。

「モルモット」とは、試金石の意味。

他に先駆けて作った製品が軌道に乗りそうになると、
その有望性を感じた他社が、模した商品を製造し、
マーケットを奪っていくことを揶揄。

井深氏は当初、憤慨したそうですが、
時代の先駆者に対する「最大の賛辞」と受け止めたそうです。
その素直さがまたスゴイ…。

(ちなみに、ソニー歴史資料館には、「金のモルモット」まであるということで、ちょっとビックリ。)

モルモット精神とは、先駆者になるということ

イノベーションを起こすためには、自ら率先してリスクを取り、
人がやらないこと、やろうとしないこと、
目の前にある難問にチャレンジしていくことが重要、とのお話でした。

コマネズミのように毎日あくせくしていますが、
金のネズミの精神を見習い、日々チャレンジしていきたいと思います。

【参照】

SONYJAPANホームページ設立趣意書
SONYJAPANホームページソニー歴史資料館

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれたグーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた
(2010/11/22)
辻野晃一郎

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“越境読書”のススメ?

とある新聞社が実施した全国世論調査によると、
「この1か月間に本を1冊も読まなかった人は50%(昨年52%)」。

幼い頃から図書館が好きで、
活字中毒の私にとって、毎年気になる数字。

とはいえ、私自身、電車に乗ると、真っ先に開いていた文庫本が、
携帯端末に変わっているという現状もあります。

周りの人たちに尋ねてみると。

「そういえば、最近本を読んでないかも」と気付いた人、
「仕事に直接関連しない本は、読まない」と言いきる人、
「本を読む時間と余裕があったら、別のことをする。
だって、人づきあいが大事でしょ」とすり替える人も…。

さて先日、女性たちによる女性のための勉強会に参加してきました。
お題は、『越境学習のススメ』

“越境学習”とは、「ビジネスパーソンの学びには、会社という組織、家庭といった枠を“越境”し、
組織外の学習の場に参加することが重要である」という考え方だそう。

私の友人や知人たちの中にも、いったん社会人となってから、
再び【学びなおし】のため、大学院に通っている人たちも多くいます。

“越境学習”について、慶應丸の内シティキャンパスHPには、
以下のように記載されていました。

『学びの越境者は、「自分が何者なのか」「どんな課題に直面しているのか」を他者に説明し、
理解してもらう必要があります。つまり、越境という行為は、その必然として、
内省と自己洞察を促し、自らを整理し、言葉にする責務を伴います。

また、さまざまな人々が集まることで、異なるものの見方・考え方がぶつかり合う場が形成されます。
自分とはまったく異なる業界の人が、何気なく発した素朴な疑問や意見が、自社の常識を相対化し、
固定観念の呪縛から逃れる糸口になることも少なくありません。

こうした越境学習の舞台は、自己学習やOJT研修とは異なる働く大人のためのもうひとつの場所、
学びの「サードプレイス」と言われています。』(慶應丸の内シティキャンパスHP参照)

私にとって、「サードプレイス」に入る
手っとり早い手段は、読書

活字に目を落としたときから、スッと
本の世界に没頭できます。

文学にしろ、歴史小説にしろ、漫画にしろ、
ライトノベルにしろ、ノンフィクションにしろ、学び得るものが多いのが書籍

折しも、「米Amazon.comが、日本の電子書籍マーケット参入のため、
複数の出版社と詰めの交渉を進めている」というニュースが耳に。

私自身、今の段階で、電子書籍を読む機会はあまりないのですが。

今後、本をより楽しむためのツールが増えていくのは大歓迎です


参照:2011年10月21日 読売新聞「1か月読書せず50%…読売世論調査

再生可能エネルギーのフィールドワーク@東京農大

もともと好奇心が強い方ですが。
起業してから、政治・経済・マーケティング等に関連した
あちこちの勉強会に参加しています。

さて、そのひとつ。
第44回目となる勉強会のテーマは、「バイオマスの可能性」

現在、再生可能エネルギーの地域導入が取り沙汰されているものの
文系の私には正直、不可解なことも多い分野。
少しでも理解を深めるために参加してみました。
今回の会場は、東京農業大学

もやしもん(1) (イブニングKC (106))もやしもん(1) (イブニングKC (106))
(2005/05/23)
石川 雅之

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この漫画でも、注目を集めた大学です。

さて、最初は座学。
「再生可能エネルギー」とは何たるか、から始まり、
世界の再生可能エネルギーの供給量、「バイオマス」について、
また資源化とエネルギー化技術について学習。
国際的な動向と日本の政策もからめて、教えていただきました。

講師は、東京農業大学総合研究所
地域環境科学部の研究事業部長、牧恒雄教授。

バイオマスに対する考え方として、私が響いたのは、以下の部分。
・地域資源の活用=地産地消の考え方
・地域の意識改革=バイオマスタウン構想の構築

農大では世田谷区をはじめ、富士宮市、妙高市等の
地域社会との連携で研究開発も進められているとのこと。

フィールドワーク的に農大の施設を見学させていただきました。

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まず最初に拝見したのは、太陽電池駆動型農作業ロボット

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その後、生ごみ肥料化システム(みどりくん

世田谷区内の学校の給食センター等
各事業所から運ばれる収集しているとのこと。
東京農大産「みどりくん」は世田谷区内桜丘の農家に提供、
採れた野菜は農家の庭先で販売されたり、学校給食等でも使用されるそう。

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生ごみからエタノールを作る機械。

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樹木ゴミもエネルギーに変換。
牧教授の背後にあるのが爆砕・過熱水蒸気システム

改質炉に木材を投入し、水蒸気で加水分解。
改質後に成型すると、半炭化ペレットが完成。
ペレットは固形燃料になるほか、
埋め立て材料として土に還すことも出来るのだとか。

樹木ごみ⇒資源⇒エネルギー⇒木を土に還すという発想。

「どうしたら、やさしく利用されながら、土に還すことができるか」を考えた末、
環境に負荷を与えず、無理に炭化せずに、
「“やや炭”“ちょっと炭”とか、“半分炭”といった概念でつくる」という発想が生れたそう。

「ただエネルギー化しようとしても、目標がなければダメ」
という牧教授のことばが心に残りました。

農大は『実学主義』を教育理念とし、
『人物を畑に還す』を最大目標としているそうですが。

地域に根差した“エコテクノロジー”
研究・開発をすすめる姿勢に改めて感服いたしました。

次回は、収穫祭で披露される大根踊りを見に行きたいと思います。


参考:東京農業大学ホームページ、webジャーナル

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