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モノ言う画家、岡本太郎展。

  • Day:2011.05.08 22:33
  • Cat:Art
連休中に足を運んだ岡本太郎展
美術館には平日に行くのが私のモットーなのですが、
最近は仕事の都合で掟破りなことばかり。。。
会期が終了した8日付けで書かせていただきます。

2011May_okamoto001.jpg

チケット購入で20分待ち、入場時に20分待たされながらも、なんとか館内へ。
ドラマ「TAROの塔」で岡本太郎生涯のパートナー岡本敏子役を演じた、女優・常盤貴子さんの声にひかれ、音声ガイドも入手☆

さて、今回の展覧会は、岡本太郎の生涯にわたる「対決」をキーワードにセッティング。
岡本太郎が立ち向かった相手を7つの章に分け、苦闘の中から生み出された約130点の作品が展示。
絵画・彫刻・写真・デザイン、また映像素材も豊富でした。

私的に心に残ったのが、「憂愁」。
この絵の裏には詩がついていたそうです。
「心空しい時、ハタハタと鳴る
わが悲しみのあかし 旗
右から左のこめかみにかけて、
一旒──また一旒 (略) ……… 」

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『今日の芸術』をはじめ、「モノ言う画家」岡本太郎さんは、数々の名言と著書を残しています。
常に物議を醸し出し、自身を追い詰め、芸術に立ち向かう姿勢は立派!としか言いようがありません。

また、展覧会には、岡本太郎自身が撮影した映像素材も。
縄文土器の写真のほか、動画もありました。秋田の「なまはげ」、岩手の「鹿踊り」、沖縄・久高島の「イザイホー」等、日本の伝統的な祭祀の映像に乗せ、彼の言葉を紹介。

沖縄文化論―忘れられた日本 (中公文庫)沖縄文化論―忘れられた日本 (中公文庫)
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「この世界では物として残ることが永遠ではない。その日その日、その時その時を、平気で、そのまま生きている。風にたえ、飢えにたえ、滅びるときは滅びるままに。生きつぎ生きながらえる、その生命の流れのようなものが永劫なのだ」(『沖縄文化論―忘れられた日本』)

そう著書にもありましたが、沖縄の御嶽、屋久島、熊野等、日本の各地にそういう世界があると思います。

最後に。
エピローグの<受け継がれる岡本太郎の精神>の場には、数々の名言が表示されていました。
その中に見つけた言葉。
「下手の方がいいのだ。笑い出すほど不器用であれば、
それはかえって楽しいではないか。」

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)
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気になったので、さらにその先を読んでみると。
「むしろ、下手の方がいいのだ。
笑い出すほど不器用であれば、それはかえって楽しいではないか。平気でどんどん作って生活を豊かに開いていく。そうすべきなのである。意外にも美しく、うれしいものが出来る。それが今日の空しい現代社会の中で自分を再発見し、自由を獲得する大きなチャンスなのだ。」(『自分の中に毒を持て』より)

生誕100年、没後再評価される岡本太郎。
多くの人の頭ごしに、展示物を見ながらも、
「魂から生み出された絵と言葉は、時を経ても色褪せないもの」と実感しました。


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