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東へ西へ、美に奉仕する企業 前篇。

時の記念日、6月10日。
この日は、明治大学経営学部教授が主催している
マーケティングの勉強会へ。

資生堂国際事業企画部次長兼
レサロンデュパレロワイヤルシセイドーSA社長の
藤原さんのお話を伺ってきました。

お題は、
「ブランド『SHISEIDO』の
プレステージマーケティングとグローバル化」。

まず、創業の精神と企業文化からスタート。
そして、グローバル・ブランド構築のための
グローバル・コミュニケーションの歴史と変遷、
そして課題を拝聴してきました。

私が特に興味深かったのは、
創業ヒストリーとネーミング。

明治5年(1872)、洋風調剤薬局として出雲町(現在の銀座七丁目)に開業。
漢方医を祖父にもつ創業者、福原有信氏は、江戸で西洋薬学を修学。その後、幕府医学所に入り、明治維新後は大学東校(東京大学医学部の前身)に学び、海軍病院薬局長に就任。その後、資生堂を開業したのだそう。(資生堂ものがたりより)

社名の由来は、「易経」(儒教のテキスト「五経」のうちの一つで、占いの書物)から。

“至哉坤元 万物資生 乃順承天”

意味は、「大地の徳はなんと素晴らしいものであろうか。すべてはここから生まれる。」

中国の古典から引用したネーミング。
調べてみたところ、「易経」は「陰陽思想」にも通じています。

「陰陽」とは、その名の通り陰と陽。「中国の易学でいう、宇宙の万物に働く相反する性格のもの。」(三省堂「大辞林」)
陰と陽は、ひとつの混沌、カオス状態(太極)から派生したものであり、いわば同根の関係。そして互いに対立する属性を持った二つの気であり、万物の生成消滅と言った変化はこの二つの気によって起こる。

東と西、「東洋思想」と「西洋薬学」の融合を当時からイメージしていたのか分かりませんが、うまくハマっています。

日本に存在しなかった「医薬分業システム」を立ち上げ、「人間の美と健康に奉仕する」というミッションが、140年ほど経った今も受け継がれているのはスゴイことだと思います。

その後、ファミリービジネスから持続的成長を続けるグローバル企業へと変遷していくのですが…、
また後篇に続きます。



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