岩手てしごと旅③

  • Day:2015.03.31 23:33
  • Cat:Travel
いよいよ新年度。
てしごと旅行記は続きます。。

岩手には、漆器だけでなく南部藩由来の
鋳物(南部鉄器)、染織品も多数。

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創業1625年の鈴木盛久工房にお邪魔しました。

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初代が南部藩御用鋳物師として招かれて以来、15代にわたり
南部鉄器の伝統を受け継ぐ工房。

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祖父が人間国宝となった15代目釜師の
熊谷志衣子さんにご案内いただきました。
工房を守るべく40歳で釜師となり、
初めて出品した鉄瓶が日本伝統工芸展で入選したのを皮切りに、
内閣総理大臣賞はじめ、栄えある賞をたてつづけに受賞した実力派。

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およそ50もの工程を経て完成する南部鉄器。

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店内にはさまざまな作品が展示。

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複数の職人が数ヶ月にわたり、すべて手仕事で仕上げるため、
生産が注文に追いつかないのだとか。

そんなお話を伺った後、南部しぼりの草紫堂へ。

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ムラサキ草の根を使って染める紫根染。
紫根を覆う堅い繊維を臼と杵でつぶし色素を抽出。

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染めと媒染による色の定着を何度の繰り返すことで
美しい「古代紫」と呼ばれる色に仕上げるそうです。

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絞りの技法は、糸で巻き縛る「鹿の子絞り」、
縫い糸を引き締めて染める「縫い絞り」など…。

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型付け済の反物を特殊スキルを持つ地元のお年寄りの方々により
1カ月~3カ月、中には1年以上かけ、ひとつひとつ絞るとのこと。

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紫根染めが、南部地方に伝わったのは鎌倉時代以前。
明治時代に一度途絶えた後、大正時代に開設された
南部紫根染所究所の主任技師・藤田謙が独立し、
現在の地に「草紫堂」を創業。
かの宮澤賢治が作中に触れているという
伝説の『紫紺染』を直に拝見できたことに感謝

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そして、蛯子屋さんへも伺いました。

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初代・蛭子屋三右エ門が、寛永時代の
1628年に盛岡で始めたという老舗の染物店。

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店舗の二階にある、資料展示室で、
数百年前の工芸南部の伝統を偲びつつ
お話を伺いました。

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江戸中期からつくられている南部古代型の展示も…。

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南部藩の御用染師として京都より招かれたという
老舗ならではの心意気が、今もひしひしと…。

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「Haste not  Rest not. 」(急がず、休まず)
ゲーテの言葉で、カーライルが引用し、
新渡戸稲造が揮毫した言葉。
この言葉を心に刻みつつ、新年度を迎えたいと思います。



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